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裂織の洋服づくりとは?

手から生まれる芸術-裂織-は、着こなした古着を手で裂き、手旗で織り上げる、かつてものがなかった時代に秋田など東北の農村を中心になどでよく行われていた伝統的な織物です。

多彩な布を織り込むことによって豊かな色彩が出現しますが、厚地の織物なので,帯や敷物などに利用されることが多い織物で,ファッショナブルなお洋服に仕立てるには大変難しい布です。 

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​裂織マント

胴裏の白にヤマモモコチニール、藍を染め、それだけでは飽き足らず年代物の着物地を裂き、右身頃裾に織り込みました。

着物を意識して殆ど直線裁ち、袖下

​に身八ツ口をつけました。

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​裂織の反物

私達のアトリエで一番大切にしているポイントは素材です。絵画観賞には目が、音楽観賞には耳があります。

しかし素材を見るなら、手に代わるものはありません。長い間布地と向き合ううちに,この生地ならこのデザイン、あのデザインとイメージが湧いてきます。

それは裂織布を選ぶ時にも反映されます。同じ裂織でも、手に感じた微妙なニュアンスの違いで、どんな立体(洋服)にするかが決まってきます。

お客様が纏われたときのイメージを想像しながらのこの時間が、とても大切時間なのです。

微妙な配色のグレデーション裂織

幾種類もの紅絹を使った裂織のコートは、微妙な色のグラデーションを織りなします。

このグラデーションは、元となる紅絹の着物の色が一枚一枚違うからこそ生まれる、裂織ならではの美しさです。

さらに布にニュアンスを与えるために、縦糸にイタリア製の糸を使用し、ネップツイードのような感覚を出しています。

縦糸に、作品のイメージに合わせて、ヨーロッパのいい素材を取り入れて、和と洋の本当に良質なもの同士を組み合わせることで、さらなる魅力が生まれてきます。

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​新百合ヶ丘のブティック  古布の詩 民 butitsuku-tami

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